照明点灯


Gentryはいよいよ照明が点灯しはじめたようです。

ここも色々と悩んだ部分でした。

Gentryを開業するにあたって保健所の検査を受けなくては営業できないのですが、実は作業場の明るさも検査される項目の1つになっています。

したがって、定められた明るさ以上の明るさが必要なのです。

緻密で正確なカット、刈り上げ部分の面の仕上げなど、カットするスタイルが短くなれば短くなるほど「目」で観察しながらの作業になります。

こういった意味でも我々技術者も明るい方が作業自体はやりやすいのです。



が、しかしであります。

私が照明機器を選択するにあたって、さまざまなイメージというものがありました。

まず1つは電気使用量。

ここ最近、色んな意味で「エコ」や「省エネ」と言った言葉が飛び交っています。

どんなに「お店」だからと言ってギラギラと照明を点灯させ、我がの利益の為に必要以上に電気を使うのは今のご時世ではナンセンスだと思います。

昼間は出来る限り自然光も取り入れつつ、夜は必要な分だけ。

まぁ電気代もそちらの方がお得ですし。

あと、一昔前(現在も)の理容室に有りがちな、いかにも〝快適”〝清潔”〝クリーン”的な雰囲気の照明の使い方がいただけませんでした。(一、個人の考えです)

作業場という空間の角の角まで均一に照度が保たれ真っ直ぐな蛍光灯の〝昼光色”に包まれた空間。

あれでは確かに作業効率と言った部分だけ考えればいいと思います。仕事は抜群にやりやすいでしょう。


しかし、それはお客様的にはどうかと。


私の考える理容室とは毎日の仕事で戦ってきたナイスガイ&ジェントルマンの休息の場でもあります。

背広というバトルスーツから身をほどき、ネクタイを緩め完全に〝脱力”し、チェアに腰をおろしていただく。

鏡に映る少しだけくたびれた〝自分”を整える場所。

リズミカルな鋏の音を聞きつつ、静かに目を閉じる。

カットが終わればフルフラットでシャンプー&スパからのシェービング。



そんなリラックスできる空間が造りたかったのです。





※電気屋サンいつも無理言ってゴメンナサイ!


こんな優しい灯りの空間もアリでしょう。

まだまだ明るさや作業効率といった部分で煮詰める必要はあるのですが、イイ感じが出てきてます。

今後、もう少し調整して仕上げていきましょう。